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麻酔について
Anesthesia

手術を検討されている小さな患者さんのご家族様へ

麻酔とは?

手術や麻酔が必要な処置を安全に実施するために必要なもの

手術や麻酔が必要な処置はできる限り避けたいものです。
しかし、手術によって病気の予防ができたり、全身の状態をより良好に維持することができることがあります。
例えば、ずっと出血しているしこりがある、ぼうこう内に結石があって何度もぼうこう炎を繰り返している、お腹にしこりがあって、嘔吐や下痢を頻発しているなど。
しかし、手術には痛みや出血、その他のストレスがつきものです。
麻酔は、その手術を安全に実施し、動物の痛みを最小限にし、全身状態を良好に維持するために必要なものです。

麻酔のリスクが怖い、全身麻酔はちょっとなぁ…といった相談をよくお受けすることがあります。麻酔が怖いと考えられるのは普通のことだと思います。考えたら考えただけ悪いことを想像してしまいます。しかし、麻酔をおこない手術をおこなうことで、以前のような元気さを取り戻せた、これまでの苦痛が嘘のよう、といったメリットもたくさんあります。麻酔のデメリットとメリットをお話した上でどうするかを考えていただいています。
もちろん、100%安全な麻酔は存在しないのが事実です。しかし、できる限り麻酔を安全に実施するためにできることはたくさんあります。

手術前の注意

以下の点にご注意ください。
①絶食・絶水
②常用薬は相談を

手術前日の21:00までに食事を済ませてください。
手術当日は食事を与えないでください。水は朝7:00まで飲んでも大丈夫です。

※ 胃の中に食べ物や水分が残っていると、手術時に嘔吐し誤嚥性肺炎を起こすリスクを防ぐためにおこなっています。
※ 低血糖等のリスクを軽減するため、幼若あるいは体重が1kg台の子は院内処方の流動食を当日に食べていただく場合があります。
※ 心臓病やてんかん、肝臓のお薬などの常用薬がある子は、状況によって当日の朝に飲んでもらう場合がありますのでご相談ください。

手術当日の流れ

朝の9:00-11:00までに来院いただきます。
状態をチェックして問題がなければ、昼の12:00-16:00の間で手術をおこないます。
当日はまず、鎮静をかけて不安の軽減を施します。
その後、注射麻酔薬により麻酔をおこないます。
気管挿管をして、吸入麻酔により麻酔維持をして手術をおこないます。

※ 個々の状況・手術の侵襲度により麻酔法を変えており、細心の注意を払い、可能な限り麻酔を安全に実施できるようにしています。